街でよく見る「A型・B型事業所」ってなに?障害福祉の“働く場所”をやさしく解説!

最近、街を歩いていると「就労継続支援A型」「B型事業所」っていう看板、見かけませんか?

コンビニの近くやマンションの1階、ちょっとしたカフェや工場のような場所にあったりして、
「ここって福祉の施設?」「どういう人が利用してるの?」と疑問に思ったことがある方も多いはず。

実はこの「A型・B型事業所」は、障害のある方が“働く”ためのサポートを受けられる場所なんです。
この記事では、難しい言葉を使わずに、A型とB型のちがいや利用している人のことなどをやさしくご紹介します!


目次

◆ A型とB型は、どちらも「働くこと」を応援する場所

まず知っておいてほしいのは、A型もB型も、どちらも「就労継続支援(しゅうろうけいぞくしえん)」という福祉サービスの一種です。

「いきなり一般企業で働くのはちょっと不安…」
「体調に波があるけど、少しずつ仕事をしたい」

――そんな方が、自分のペースで働けるようにサポートする場所なんですね。


◆ A型事業所:雇用契約アリで、しっかりお給料も出ます

A型事業所では、働く人と事業所が雇用契約を結びます。
つまり、アルバイトやパートと同じように「労働者」として働くんです。

たとえばこんなお仕事があります:

  • お弁当の製造や配達
  • カフェでの接客や調理
  • タオルや布のたたみ作業
  • シール貼りや箱詰め作業

A型では最低賃金以上のお給料がもらえます。
ただし、体調や障害の状態に合わせて勤務時間や作業内容は柔軟に調整されます。

「働く力はあるけど、いきなり一般企業はちょっと不安…」
という人にピッタリな働き方です。


◆ B型事業所:雇用契約ナシで、マイペースに活動できる

B型事業所では雇用契約はありません
その代わり、「工賃(こうちん)」というかたちで報酬が支払われます。

全国平均だと月に1〜2万円くらいが多いですが、事業所によって差があります。

B型ではこんなお仕事があります:

  • 手作り小物や雑貨の制作
  • 野菜の袋詰め
  • リサイクル作業
  • 清掃や軽作業 など

体調に合わせて、週に数回、午前中だけ通うといった利用も可能です。
「まずは生活のリズムを整えたい」「外に出る練習をしたい」という方に向いています。


◆ A型とB型、なにが違うの?

比較項目A型事業所B型事業所
雇用契約ある(労働者)ない(利用者)
報酬最低賃金以上の給与工賃(事業の利益に応じて変動)
働く目的就職に向けた訓練や収入確保社会参加や生活リズムづくり
対象比較的働く力がある方障害の程度が重めの方も含む

A型とB型、どちらも「働くこと」を応援する場所ですが、
大きなちがいは「雇用契約があるかどうか」と「目的のちがい」です。


◆ 街で見かける事業所、気にしてみてください

近所のカフェや作業所が、実はA型・B型事業所だった、ということもよくあります。
利用者さんが毎日一生懸命働いていて、地域の一部になっているんです。

見かけたら、ちょっと気にしてみてください。
社会にはいろんな“働き方”があるんだなぁと気づくきっかけになるかもしれません。


◆ 利用したいときはどうすればいいの?

A型・B型の事業所を利用するには、
お住まいの市町村で「障害福祉サービス受給者証」というものを取得する必要があります。

地域の相談支援専門員さんや、市役所の福祉課で相談すれば、流れを教えてもらえますよ。


◆ 行政書士ってこういう分野にも関わってます

「行政書士って、書類を書く人でしょ?」と思っていませんか?
実は、こうした福祉の現場でも、行政書士が関わっていることがあるんです。

たとえば:

  • A型・B型事業所を開設するための「指定申請」サポート
  • 利用者さんとの契約書や重要事項説明書の作成
  • ご家族からの相談(将来の後見や遺言など)

など、制度の裏側を整える役割をしています。


◆ まとめ:誰もが働ける社会へ

A型・B型事業所は、「自分のペースで働く」ことを応援する場所です。
街のあちこちにあるのは、それだけ“必要としている人がいる”ということ。

誰もが、自分らしい働き方を選べる社会へ。
少しでも多くの方に、この制度のことを知っていただけたら嬉しいです。

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