皆さんこんにちは。今回は在留カードの真偽確認について、少し短めにお話しします。
在留カードというのは、外国人の方が常に携行を義務付けられている身分証、免許証のようなものです。ニュースなんかでちょくちょく見かけるんですが、これがよく偽造されるという話を聞きます。当然、偽造された在留カードをチェックしたところで何の意味もありませんから、本物かどうかを確認する必要があるわけです。
目視確認はハードルが高い
在留カードの見抜き方は、いくつかのウェブサイトで紹介されています。透かしを見るとか、記載の文字列を見るとか、そういったところが確認事項になってきます。
ただ、さすがに今まで在留カードを見たことがない人が、いきなりこれを渡されて、参考資料を見せられて「これがどうですか」と判断するというのは、かなりハードルが高い。
政府公式のアプリがあります
実は政府の方から、面白いアプリが出ています。「在留カード等読取アプリケーション」というものです。出入国在留管理庁が無料で配布しています。
iPhoneであればApp Storeで「在留カード」と打てば出てきます。動作環境はiOS17以降のNFC対応iPhone、Androidなら14.0以降のNFC対応端末。Windowsでも使えますが、こちらは別途ICカードリーダライタが必要です。
このアプリを使うと、在留カードのICチップに記録された情報と券面の記載が一致しているかをチェックできます。難しい透かしの確認とか、ある程度わからなくても、これで真偽の確認ができるわけです。非常に便利なツールです。
ただ、その前に「券面の有効期限」を見ましょう
ここで一つ、当たり前の話を挟みます。
在留カードには「有効期間の満了日」が券面に印字されています。そもそも期限切れの在留カードを持って働かれていたら、アプリで真偽確認する以前の問題です。まずは券面の有効期限を見る。これは基本中の基本です。
その上でアプリの出番、という順番になります。
「番号自体が有効か」は、券面だけじゃ分からない
ここからが少し踏み込んだ話なんですが、在留カードの有効期間が切れていなくても、その在留カードが「失効」扱いになっているケースがあります。
たとえば、
- 紛失届出で再交付を受けた後の、旧カード
- 在留資格変更や期間更新で新カードが出た後の、旧カード
- 在留資格そのものが取消処分を受けたケース
こういった場合、券面上は期限内に見えても、その在留カード番号自体はもう生きていません。これは券面を見るだけでは絶対に判断できない領域です。
そこで使えるのが失効情報照会です。
実は令和7年11月14日から、この失効情報照会がアプリの中から直接利用できるようになりました。それまでは別途ウェブで照会する必要があったんですが、いまは偽造チェック(券面とICチップの突合)と有効性チェック(失効情報照会)が同じアプリで完結するようになっています。
整理すると、確認は3段階です。
- 券面の有効期限を見る
- アプリで偽造でないかを確認
- 同じアプリで失効情報を照会して、番号自体が有効かを確認
4月以降、新しく雇う側は特に
雇用者の方で、これから外国人の方を新しく雇う、特に留学生のアルバイト雇用なんかは4月以降増えてくるかもしれません。4月に入学した新生活をはじめた留学生を、新しくアルバイトで雇う企業の方は、このアプリを使ってしっかり在留カードを確認しましょう。
なお、アプリを使って確認する際には、本人の同意を得たうえで在留カードの提示を受ける必要があります。他の身分証明書と同じ扱いです。ここは押さえておきましょう。
それから、在留カードを確認するときは真偽だけじゃなく、資格外活動許可が出ているかどうか、在留資格が何か、留学なら留学にふさわしい活動をしているかどうか、というところもしっかり確認を忘れないようにしましょう。

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